田舎暮らしの本

能登に半分移住するまでは、「田舎暮らしの本」をよく買っていた。
今年の2月号に「住みたい田舎 ベストランキング」というのが発表されている。
総合一位が大分の豊後高田市(国東半島界隈)。毎年ベスト3の中の常連さんだ。

昨日の朝のブログを書くまで、「宇佐神社」と「大豆農家」にいく以外は何も計画をしていなかった。
ブログを書いていたら、「宇佐神社の後にどこいくの?」と筆子さんが問う。反射的に「国東半島の蕎麦屋」
と答えた。宇佐神社は全国の八幡さまの総本山みたいなところ。昔からその神社界隈には卑弥呼伝説がある。
お参りした跡、国東半島のそのそばやを目指す。一時過ぎに着いたら、暖簾がかかってなかった。
「売り切れ」かとあきらめていたら、お客さんとおぼしき素敵な女性がでてきて、「お昼はやってないんですよ」とのこと。
普段は昼めしは食べずに二食が原則なので、「ま いいか」と思っていたら、「よかったら、少し気になるお店が近くにあるので
いってみてください」と教えてくれた。足立ナンバーを見て、親切にその女性が誘導してそのお店まで先導してくれた。
いっしょに中に入ると、「すいません、今日のお昼は売り切れてしまって・・」(古民家を改装した素敵なお店)とのこと。
その女性が「よかったら、なにかの縁なので、もう一軒いっていっしょにランチしませんか?」というので、「ままよ」
とまんまをいっしょに食べることに・・・鱧せいろをいっしょに食べながら談論風発。

今月から「味噌作り」が始まる。昨年は耶馬渓に移住して大豆とお米を自然農で始めたTくんから大豆を調達していた。
今年は不作だったので、友達の農家を紹介してもらって、そこからいただく。そんな話をしたら、そのふたりと
知り合いだった。彼女は20数年前、まだお子様が10歳くらいの時、東京から大分に移住して自給自足プラス音楽活動
という生活をしていることを知る。10年くらい前に、Kという女性カメラマンで天真庵によくきていた子が離婚して女の子
とふたりで豊後高田に移住している。ヨガの先生として、この界隈では有名。やはりその子もよく知っていて「再婚しましたよ」
とこと。蕎麦の師匠の高橋さんも、3年くらい前に杵築に移住して会員制?のそばやをやっておられる。
一度ライブをやってくれた平魚泳さん家族も、耶馬渓で自給自足プラス音楽の生活をしている。
一時間前に、出会ったと思えないらい話がはずみ、そのはずみで彼女の家にいくことになった。
そのお店から10分くらい走ると、田んぼの中に卑弥呼の古墳のような一角があり、その中に古民家がたっていて、
息子さんのアトリエや、ギャラリースペースがある。さっそく持参した「ほぼぶらじる」を飲みながら、息子さん
たちと話がはずむ。とてもいい空間。米と麦と大豆をつくり、彼は楽器の制作、奥さんは近くの古民家で農家民宿を
営んでいる。東京からもお客さんがくるらしい。ここは「はまる」とこやね。

それから「宮町商店街」にいく。レトロな昭和の街商店街で、50軒ほど、スナックや居酒屋が
所せましと鎮座している。スナックの名前を見ると「スイトピー」「まッ赤なポルシェ」「SOS」・・聖子ちゃんや百恵ちゃんやピンクレディーの曲からとったもの。
「みえちゃん」とか「さつき」とか店主の名前をつけたお店・・・・旅の途中に立ち寄るには、「どのお店にしようか?」と迷う。
風光明媚で奈良のようにお寺がいっぱいある街に、昭和レトロなスナック・・・子育て世代の人、終の棲家・・この界隈は「人気ナンバーワン」
になるのがよくわかる。今日はゆっくりと下道を通り、温泉に立ち寄ったりしながら福岡へいく。