そんな感じ。一昨日までエアコンをつけたりしていたのに、
昨日は半袖では寒いくらいだった。
そばうち男子たちは、汗をびっしょりかきながら、手前蕎麦を元気に打っていかれた。
♪昼間のパパはちょっと違う・・・ではないけど、昨日の夕餉は存在感がたっぷりだったに違いない。
3人とも平均すれば50歳半ば。少し会社務めにつかれた顔しているけど、そばを打ちはじめると、
幼きころの気持ちが蘇る。いつまでもそんな天真爛漫な気持ちを忘れず、がんばってもらいたい。
今日は二十四節気の一つ「寒露」。秋が深まり山の紅葉も色つき、朝露が冷たくなる季節だ。
今日の夜から能登へ出発。途中の長野あたりは、紅葉が始まっているだろう。
今回は能登の滞在は二日。その後、40年近く前、骨肉腫になった時、同じ職場で同じ病気になって
同じ病院で、22歳で逝った後輩の墓参り。城倉良夫くん。長野辰野生まれ。京都コンピュータ学院出身。
彼が同じ病気と診断された時、ぼくの車で、白川通りの比叡山登り口から比叡山にのぼり、
「お互いに生きて娑婆にもどれますように」と祈願した。
そのまま「おごと」(お坊様も通う秘密の場所)にいき、この世の快楽とお別れして山を下る。
大徳寺の近くの病院で手術。ぼくは、骨盤の骨を削って、右腕に移植する。半年くらい
のリハビリで、なんとか普通の生活に戻る。
彼の腫瘍は足にあって、ひざ下を切断した後、転移して足の付け根まで切断したけど、転移が
おさまらず、最後は肺にまで転移し、生きたいと願う若い魂が昇華された。
それからすぐに、まだ右腕にギブスしていたけど、ぼくは京都から上京した。
坂村真民さんの詩に「露」というのがある。寒露に読むと甘露な気分になる。
「露」
露が
教えてくれたもの
まるいまのがいい
すきとおったものがいい
かすかなものがいい
じぶんをもとうとしないものがいい
「充実の沈黙」・・・真民さんの詩で一番好きな詩
石や木は
その秘めた歴史を
秘めたまま
長い沈黙を守っている
わたしが石や木に
心ひかれるのは
この充実の沈黙である