おきんたま踊り

昨日は「ダメ中」だった。中国語の勉強が終わって、あきこさんが
「何か音楽をお願いします」というので、11月に天真庵でライブを
やる「西尾賢ソボブギ」の新しいアルバム「諸国旅して出逢います」を
かけた。みんな酩酊しながら「ソボブギ世界」を逍遥する。
この会は「おんな風呂で裸踊り」をしている風情がある。ぼくの立ち位置は「番台」(座り位置か?)

「柳川おろろんべ」という新曲があった。島原の子守歌の「おろろん おろろん おろろんばい」を少し拝借
したような九州の香りがする歌だ。「げんげ節」は、富山の珍魚「げんげ」(下の下 という意味の名前だけど、じつに美味い)
とうのをテーマにしている。「旅先の女」・・・いろいろな曲が入って二枚組だ。
彼らの代表作「おきんたま踊り」も、少し豪華に装いなおし、ゆらゆら揺れるように鎮座してあった。
ええとこのお嬢様が高齢になって認知症になった。まさかあのお母様が、ベッドに横たわりながら「きんたま」を連呼
された。「いろいろ抑圧されてたんやな」と思った瞬間に降りてきた歌らしい。「天声人語」みたいな歌や。

♪揺れた揺れたよちょっと揺れた
野にも山にもちょっと揺れた

父ちゃんの種芋右左
ふれば実はなる田も肥える

きんきんきんたま おきんたま
おきんたま踊りで皆揺らせ

・・二番もおもしろいが放送コードにひっかかる?聴きたい人は「ライブ」へどうぞ。

NHKの「みんなの歌」にしたいくらい、素晴らしい。子供たちが聞くと、いっぱつで覚え、
家や幼稚園で歌っているようだ。親が「教育によくない」などと、難しい顔して言うけど、
その子たちも、おとうちゃんのおきんたまを種として、おかあちゃんの腹の上でゆれて、生まれてきたのだ。
五穀豊穣、家内安全のシンボルでもあるのです。

こないだ幼稚園に通うHちゃんがきて、棚に並んだイチゴジャムを見て「いちごを
いっぱい食べると赤いウンチになるかしら」といった。母親が「お店はごはんを
食べる場所なので、そんな話はやめなさい」と制した、ら、その子が「ウンチは、食べる
ことと同じことなんだよ」と真顔でいった。そのとおり、人間は「食べる臓器」と、「する臓器」
なのだ。子供たちは「根源的なこと」を本能的に身につけている。えらい。

時々見にいきたくなるけど、歌舞伎十八番の「鳴神」なんて、人間の煩悩を
封じ込みすぎる弊害を上手に表現していておもしろい。「なんでも閉じ込めたらアカン」

生命の根源は 論理倫理 にまさる。

10月12日(土) 成川正憲ギターライブ

演奏:成川正憲(ギター)

19時開場 19時半開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

19日(土) 山本竹勇 津軽三味線の世界

演奏:山本竹勇(ギター)

18時開場 19時開演  ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

11月6日(水)
「新作CD発売記念ライブ」  ソボブギ

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

演奏
西尾賢(ピアノ、三味線など)
藤ノ木みか(うた、パーカッション)
伊藤啓太(コントラバス)
豆奴(おまけ)