天真庵のある通りは「十間橋通り」という。地名は「文花」 文人の花が咲きそうなところ?
みんなは「じゅっけんばし」というけど、正確には「じっけんばし」。
江戸っ子が「ひ」と「し」の区別ができないのと同じように、
大半の発音に押されて、そのまま「じゅっけんばし」というのが普通になった。
バス停をひとついくと、バス亭の前に古色蒼然とした建物がある。元はそばや。
そこを、うちを改装したNくんが改装して、「文花会館」というシャアハウスを5年くらい前
につくり、芸大の女性たちが住んでいた。
その後は子供の塾などをやっているようだったが、先週新しいアーティスト(やはり芸大出身)たちのアトリエとして
再スタートするお披露目会をした。バス亭のまんまえなので、♪バスを待つ間に・・絵を見る人の姿が多くなった。
昨日はその新人くんふたりを含め仲間6人が蕎麦を手繰りにこられた。
お勘定をする段階になって「財布もってこなかった」という人がふたりいて、その人らのお勘定を
かわりに残りの人が払っていた。まさに「キャッシュレス」の時代が進むと、そんな現象が増えて
くるのだろう。
ぼくらの学生時代は、みんな毎日が財布にお金が入っていなかった。キャッシュレスのさきがけ?
でも喫茶店やいっぱい飲み屋にいきたくなると、仲間を誘っていった。「お金もっとうや?」とかお互いに
確認してから。予定より酒を飲みすぎて勘定が足らなくなると、行きつけのおでんやなどでは「おいといてくれはる?」
と使いなれない京都弁をつかい、「つけ」にしてもらった。
御所の近所の荒神口に「安兵衛」というおでんやがあった。そこには学校よりまんじめに通ったので、「つけ」もきいた。
明後日から能登。今回は松尾栗園で、雑草狩りの仕事を手伝う。お金のやりとりはなし。
そのこわり、「昼ごはん」をごちそうになる。
今、各地の農園体験や田舎暮らし体験に、そのような制度が浸透してきた。
「ウーフ」WWOOFという。WWOOFとは金銭の出し入れなしで「労働力」と「食事・ときにはベッド」とを交換する仕組み。
モノとモノを交換する「原始的ぶつぶつ交換」を少し発展させた形態。これからきっと「あたりまえの日本語」になると思う。
今日は日曜日なので16時閉店。それからさっちゃんの引っ越しのお手伝いにいく。
明日の朝は「卵かけごはん」 夜は「順受の会」(四半世紀続く 論語の会)