茶色の小びん

先日、熊本から大先輩が蕎麦を手繰りにこられた。
天真庵のHPのリンク集に「一般財団法人 たまな創生館」というのがある。
そこの館長さん。名前は一度聞くと一生わすれないような名前。
「まつもときよし」と彼の名前は生まれた時からCIがきまっているようなものだ。

時間がある時、HPの中をのぞいてほしい。先輩は、ぼくが主催していた勉強会に
長いこと参加されたり、天真庵では「お茶」と「お花」を習いにこられていた。
趣味は陶芸とジャズである。館内にあるカフェの名前がいい。「茶色の小びん」
ジャズのスタンダードナンバー。
よく銀座のライブハウスにジャズを聴きにつれて行ってもらった、ことも懐かしい。

手土産に玉名で「自然農」をやっている農家さんの野菜をもってきてくれた。
人参には「葉っぱをほして、フライパンで炒って、お湯をさし、お茶として飲んでください」
とあった。ルッコラは「トマトとの相性がばつぐんです」と記してある。
色のない茄子には「交配していない原種です。トゲに気を付けて」と書いてある。

昨日の「ダメ中」に、サラダなどにしてだした。どれも素材そのものの「野生」
がつよく、まさに「野の菜」である。

日本の食べ物の自給率が問題にされて久しい。東京では工場で生産されたような虫
も喰わないような野性味のない「野菜もどき」が並んでいる。
「日本の野菜は安全」だと思っている人が多いが、農薬を使う量は、中国を抜いて
世界一。遺伝子組み換えについては論外なほど、日常茶飯になっている。
「土を耕さず、農薬も肥料もあたえない」をモットーにする「自然農」
は、言葉でいうほど生易しいものではない。木村さんの「奇跡のリンゴ」
を読むとわかる。でも「日本人を残す」ためには、「自然農」が必須条件のような気がする。

来週は能登に梅仕事にいく。梅茶翁の「梅」は、自然のまんまだ。
梅の仕事の前々日あたりに、輪島の「松尾栗園」の雑草取りのお手伝いにいくことにもなった。
うちの畑に、「無手勝手流の自然農法」で植えた「辛味大根」や「九条ネギ」の生育も楽しみだ。