家出した猫(女?)がかえってくる 不思議な神社

昨日は、自分でお店の棚の位置を変えた。
ショールームの後ろに棚をつくり、「能登の焼き栗棒」とか「もち麦」とか「黒豆茶」とか「はったいこ」
とか「煎茶」や「うめ星」とかの販売スペースにしていた。「産直」みたいなフンイキも醸し出して、
気にいっていた。でも、そこに設置すると、ショールームの中の展示が変わられないのだ。
ショールームの中は、「そば上人」さんが鎮座していて、その後ろの絵をときどき帰る。

「大丈夫 絶対死ぬまで 生きられる」という生井さんの絵を飾った時は、おぼつかぬ足で散歩
している老婆たちも立ち止まり、「そうだそうだ」とうなずいたり、「きゃっ きゃっ」と女学生
のように笑ったりしていた。今は、墨絵で鉄瓶を描いた絵を飾ってある。

そしてショールームの中をあれこれ、かえていたら、「Mくん」が自転車で通りかかった。
「あ~ら 能登じゃなかったの」と、いつものようにおかま言葉で挨拶。
手にはボロボロな表装の掛け軸。「?」という顔していたら、「先日昼ごはんをごちそうになったお礼
よ」とのこと。開くと「寒山拾得」の拓本。中国の蘇州の「寒山寺」にいくと売っているやつ。
「寒山も拾得もボロをまとっているけど、表装もボロボロとは、なかなかフンイキがいいね」
というと「わかってくれてありがとう」といって、珈琲飲みながら談論風発。
さすが「麻布高校の茶道部をつくったM」 茶の話題になると、なかなかするどい意見をもっている。
次の時代は、彼(彼女?)のような人が活躍するに違いない。

夕方は木工のAくんが、二階の窓の修理にきてくれた。
さすがに、しろうとには苦戦する仕事だったけど、わずか30分くらいで、快適な窓
になった。お礼に「はったいこがれっと」などをつまみにワインを飲む。
「ペレットストーブ」が気になるらしく、ストーブをさわりながらワインを・・・
冬はきっと、このまわりで酒を飲んだり、煎茶を入れたりすると楽しいに違いない。
今日あたり、星野村から新茶が届く。

Aくんの飼っていた猫が家出した。立川に通称(山下洋輔さんが命名?)「猫返し神社」
というのがあるらしい。そこにお参りにいったら一週間ぶりにネコちゃんがかえってきた、という話。
立川市砂川町にある「阿豆佐味天神社」。「猫のようなおんなが家をでていった場合にもご利益あるのかね?」
と聞くと「さあ・・・」と困った顔してた。
立川の砂川、と聞くと、大学で勉強した「立川事件」を思い出す。ぼくが生まれた昭和31年ころ、アメリカ軍立川基地の拡張をめぐって 、地元砂川町の住民や学生らと、警官隊との衝突でおきた流血事件のこと。そのころの日本人は気骨があった。今はあべちゃんを含め、トランプ
にババ抜き状態で隷属状態だ。なさけない。

明日はライブがあるので、16時まで。すでに満席ごめん状態だけど・・
込み合って、新しい棚にぶつからないように願う。ぶつかると「棚から焼き栗?」になる。
東南アジアあたりの骨董屋は、わざと棚からものが落ちて、「それ高いよ 弁償して」
というようなところが今でもいっぱいあるようだ。それは「逆牡丹餅」になる。くわばらくわばら・・

15日(土)仲内拓磨ギターライブ

演奏:仲内拓磨(ギター) ゲスト=Kyouko(ヴォーカル)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

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