風かおる五月

香、薫、馨・・・風興な言葉だ。

昨日は猛暑もやわらぎ、季節はずれのクーラーをかけることなく、
窓をあけっぴろげて、営業をしていた。

夕方、古希はとっくに過ぎたとおぼしき婦人が、にこやかに入ってきた。
「そばとアイスコーヒーのセット  ミルクはいりません」といってニッコリされた。
 「前から気になっていたけど、思い切ってくると、能登休み、だったり、定休日
だったり・・・死ぬ前にこれてよかった」とポツリ。
重たいポツリだ。

「ようこそ、おみえくださいました」と挨拶すると、「今日はお店の窓から聞こえる
ギターの音に背中をおされました」とのこと。
成川さんの新しいCDだ。

いろいろ世間話をした後、おばあちゃんは家路に向かっていった。
「書」の会の食事の用意をしていたら電話。
「ナルカワです。今仕事で東京・・これからいって蕎麦を手繰れます?」
不思議なシンクロニシティー。

はじめて、ご夫婦でこられ、奥様とはじめてお会いしたけど、ずっと四半世紀、か、
半世紀くらい前から知り合いのような気がした。
しばらく談論風発していると、「書」のメンバーたちがやってきた。
その中のふたりは、先々月の成川さんのライブにこられたので、「やあ・・」という感じだ。

そんな感性をいつも磨いている仲間たちがたくさんいて、毎日にぎやか。
今日の夜は「おんなかっぽれ」いつもぼくだけが♂で、女子会をのぞかせてもらってる気分。

6月は、若い風みたいなギタリストが天真庵デビュー。残りの席もあとわずか・・

15日(土)仲内拓磨ギターライブ

演奏:仲内拓磨(ギター) ゲスト=Kyouko(ヴォーカル)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)