念ずれば花ひらく

真民さんの一番好かれている詩。
全国に100?だったか(よその国にもあるらしい)の石碑がある。
そのひとつの「うどんや」さんの主人に真民さんの直筆の「念・・・」
をいただいた。昨日さっそく額に入れ、ピアノの右側の壁に飾った。
お休みなのに、店の前に自転車がとまった。

近くに古本屋カフェを準備中のMだ。(10年以上も準備中だけど・・)
入るなり「あら~シンミンさんの字いいわね」といつものおかま言葉で・・
彼は南條先生の回顧展の最終日に、わざわざ四国の今治までいってくれることになった。
歩いても5分とかからない天真庵にくるのが年に2回(外では、たまたま、のようによくあう)
くらいなのに、不思議な人だ。

四国の農業家のMさんと、お茶(そこの麦茶は秀逸)を飲みながら話をしていたら、
「真民さんの詩には、よく鳥がでてくるんじゃが、本人は烏(からす)になりたい、
とよくいっとったわい」とのこと・・
「烏(からす)?why?」と聞くと
「そう。烏はオスとメスの区別がわからんじゃろ。人間やほかの動物はおなじやないけん、
いろいろな煩悩がおこるじゃろ。だから男と女がツイな(同じ、という伊予弁)世界で生きたい、ゆうとったわ」
とのこと。さすが、色即是空、というか深い世界を逍遥されていたんだ。

新選組の高杉晋作の都都逸にも烏(からす)のものがある。生前にたまちゃんが三味線爪弾きながらうたってくれた。

三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい      これはまだ俗がある。そこまで、の世界。

ぼくが好きな真民さんの詩は「一番好きなひと」
誰がモデルなのか、諸説さるらしいが、「お茶を飲みながらその一刻がおしいとおもわない」ようなのことをうたったものだ。
知っていても、知ったふりをしない。その「間」が素敵。

遊び仲間に 酒飲み仲間 苦労しとげて 茶の仲間    そんな心境になる「一番好きなひと」
ネットではでてこないけど、四国にいったら「坂村真民記念館」で読んでみてほしい。感謝。

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