のむら暮らし

昨日は、いただいてきた「有楽椿」を挿し木にした。
織田有楽は、織田信長の弟で、武将であると同時に茶人やった。
不肖のむらが先生をやらせてもらっている織田流煎茶道も、
有楽翁を初祖とする。♪有楽町で逢いましょう
の有楽町も彼の屋敷があったところから命名された。またまた一楽。

木のプランターに鹿沼土を入れ、花はもったいないけど切り落とし、
葉も三枚くらいにして、斜めに土にさし、水をあげる。東京でも
この方法で、椿を育てているので、きっとうまくいくと確信している。

倉庫の隣にある畑を耕していたら、隣のおばあちゃんがやってきた。82歳。
おばあちゃん「土がふわふわになってよかったね。(耕して、雑草がなくなり、石や根っこがかたずいた状況を、かく語りき。)」
不肖のむら「まだまだ初心者なんで、いろいろ教えてあげてくだ~さい」
おばあちゃん「なにを植えるかね」
ぼく「からみ大根と九条ねぎを植えようと思うとる」
おばあちゃん「そりゃ、まずいし、いいがね」(いのししにとって、まずい。だから荒らされない、という意味)
「じゃがいもなんかつくると、すぐに掘り返しにやってくる。」
ぼく「人は襲わないのでしょ?」
おばあちゃん「去年、知り合いのじいさんが、やられた。まっすぐかけてきて、前にいた犬
が逃げて、じいさんの股間にぶつかった」(そういって、股間に手をやって笑った)」
ぼく「じいちゃんの大事なもんがのうなった?」
おばあちゃん「いや、めすのいのししやったんで、少し傷ついただけでよかった、ゆっとったわ。
オスだったら、切られていた、ゆうとった」といってまた笑う。
ぼく「メスやったから、股間を狙ったんじゃない?オスやったら、うしろからけつの穴を・・」
といいかけたら、おばあちゃんはケラケラと声を出して大笑い。
そして「男も女もへその下が大事やけんのう」といって、鷹の爪をくれた。

それを畑にまくと、猪がこなくなるらしい。おばあちゃんがかえって、鷹の爪を
手でこまかくして、畑のまわりにまいて、五月の陰で仕上げに立小便をした。
ばあちゃんは、この五月の花咲くのを楽しみにしている。
へそから下の大事なところが、ヒリヒリした。これも田舎で生きている証だ。
今日のおばあちゃんの会話は、話の筋はノンフィクションだけど、方言はめちゃくちゃ。堪忍。

これから、三輪福さんたちにあいにいく。能登町の「波並」(はなみ)という場所で花見のイベントがある。
「能登くらし」の入門編みたいな「のむら暮らし」