乞食みたいな恰好して、古事記の神にあいにいく?

昨日はえりちゃんのシャンソンだった。
福岡出身の先輩が「ここで、歌わせたい歌手がおるっちゃん」といって、10年近く前
に連れてきた。そのころは大塚でバーをやっておられた。そのバーを管理するおっちゃんは、
大分の前津江村出身の人で、偶然にもぼくが主催していた「ねっと21」のメンバーでもあった。
えりちゃんのお店とその不動産屋さんは、お隣さんのような距離だった。

その不動産屋のK社長は、毎月のように前津江村に帰っていた。20年くらい前津江村を訪れたことが
ある。古色蒼然たる実家で、友達が釣ってきたアユを囲炉裏端で焼き、自然農の野菜などを堪能した。
トイレを拝借しようとすると、「そこの畑でして」と真顔でいう。これが循環型の田舎暮らしの原点だ、と悟る。
たらふく飲んだ後、「温泉にいこ」と軽トラにのって近くの温泉にいった。「捕まったた大変ですよ」
というと、「この村には警察はひとりしかいなくて、彼が実家の里帰りしたので大丈夫」とのこと。
もう時効のような話だが、そんなおおらから時代があった。30年くらい前は、ゴルフ場でビールを飲んで
から高速道路を走る、は、日常茶飯だった。

kさんは、もうかれこれ85歳。3年くらい前に、村の森を買い、ボランティア活動をしながら、
そこの木材で、古色蒼然とした家を建て替え、五右衛門風呂をつくり、子供や孫たちを
ときどき東京からまねき、「田舎暮らし」を伝授している。
もちろん、普段は大塚で仕事もしている。スーパージジーだ。

昨日のライブも、矍鑠とした高齢者が奥のテーブルを占めた。ボーリングをしていて、
足をくじいた人は、傘をツエにして歩いてきた。まさに傘寿?
蕎麦焼酎を生で飲んでいる人、35度の「珈琲焼酎」(カフェインという)を飲む人・・
今日国立でライブがある(英里さんは今月あと5回やるらしい)ので連荘の人・・
「すごい」のひとこと。年をとると(若いのも)出不精になって、「ひきこもり」
みたいな生活している人ばかりが目立つけど、元気な人は元気だ。

今日はぼくも国立にいく。三輪福さんが踊る。5月はヨーロッパでも踊る。
寒いので、ジーパンの切れ端を刺し子のようにしてつくってもらった「和っふるコート」
を着ていこうと思う。いつ天災にあっても、路上生活ができるように、と、12年前に
自分でデザインしてつくってもらい、そう命名した。
一度これを着て福岡にもどったら母が「大学までいったのに、乞食みたいな恰好して・・」
と嘆いた。でも甥っ子の翔太くんが「空港で降りてきたとき、おじちゃんが一番かっこよかった」
といってくれて、味方ができ、母の見方も変わった。

国立の「宇フォーラム美術館」で「野生の青空」(古事記の神々に捧ぐ)
がある。(問い合わせ  070-5010-1447 ハナ・ジャスミン)

今日は「満つまめの会」お店は16時まで。

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