味噌作りが終わって

昨日で今年の「味噌作り」が、千秋楽。「百匹目の猿」
ではないけど、ある時代の象徴みたいな現象だ。
らむくん4歳が、お母さんをサポートしながら、耶馬渓の大豆と能登の塩と米麹で
味噌つくり。3年目で、初回はベビーカーの中で寝ていた。そんなことがまるで昨日の
ことのようだ。

とある奥様よりメール。ここの夫婦は、天真庵で出会い、結婚し、
ふたりの男の子が産まれ、こんど小学校のたっくんは、味噌作りの名人だ。
「みっくんが、能登の塩をつかって、おむすびをつくると、うまい、といって、
毎日幼稚園から帰ってくると、自分でおむすびをつくっています」とのこと。

こんなことが先週あった。味噌つくりに5年くらいきていて、子供も近くの名門幼稚園に通う。
幼稚園から帰宅の途中に「腹が減ったので、天真庵の「しおごはん」を食べて帰る」といっておばあちゃんと
ふたりで、カウンターに座り、「しおごはん」とおたけびになる。
「押上のばあちゃん」代表みたいな筆子さんが、即席にメニューにない「天真庵風しおごはん」をつくる。
彼の大好きな海苔が散らしてある。江戸のそばやでは昔から「花巻」という海苔を散らしたそばがある。その応用か?
能登の塩も海のミネラルがたっぷりで、海苔の海味とのハーモニーは秀逸。

「おむすび」  日本人は昔から「結ぶ」を大切にしてきた。
男と女が結ばれて、おめでたい席に羽織の紐を結んで祝う。むすばれて生まれて
きた男の子が「むすこ」。女の子が「むすめ」
今年は幼稚園生の「むすこ」や「むすめ」さんを持つ母親が不思議な縁で結ばれ、
たくさん味噌作りにきた。味噌作りは「醸(かも)し」である。
人と人が出会い、いろいろな人間関係を構築していくことも「醸し」かもなんばん。

明日から「能登」である。醸し文化の原点みたいなところ。「能登にいくなら寒山拾得美術館」
と名刺に書いていながら、まったくそっちの発信はしていない。
こないだも紹介したけど、能登にいくなら「真脇遺跡」。
縄文人たちが、この島で生きてきた奇跡が残っている。ぼくたちの人生観や宗教観
は、ほとんどが縄文人たちからのDNAによるものだ。そんなことがよくわかる場。感謝。

これから「卵かけごはん」

(3月の素敵なライブ)

23日(土)弾き語りシャンソン ライブ

演奏:・上原英里(ヴォーカル&ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲・付き)

29日(金) MUSICA LIBERA TOKYO

演奏:山根孝司(クラリネット)・藤田朗子(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

30日(土)ボサノヴァ de 花見

演奏:山本ひかり(歌・ギター)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

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