正月休まずに営業

還暦をこえ、初めての正月営業。
朝蕎麦を元気に打ち、お雑煮とお神酒を飲んでスタンバイ。
3が日は、12時から18時までの営業(一時間短縮)だが、
最後のお客さんが20時くらいまでお屠蘇を飲んで帰った。
正月東京にいる人もいっぱいいるんやね。ユーターンダッシュもすごいけど、
残った人も東京や。

「平成」とは「平(たいら)に成る」という言霊だったけど、人口が東京や都市に集中する時代だった。
一時は「一億総中流」とかいう言葉も流行ったけど、格差が広がった時代でもあった。

京都から東京に移住した年の暮れのことを思い出した。昭和56年?
大晦日、親友と御徒町を散策し、新宿で飲んでいた。まだ携帯もスマホ
もない時代。親友がトイレにいくついでに、お店の電話に10円玉を入れ、
彼女の家に年末の挨拶をした(のだろう・ちょっと定かではない)。
すると翌年結婚することになる彼女が「今日泊まりに行く」ということになり、
親友は家路についた。

ひとりで新宿のうらぶれた居酒屋で飲んでいたら、新しい年になった。
労働者みたいな人が多かったように記憶しているが、見知らぬ彼らと
「おめでとう」と乾杯して新年を祝った。その時の光景がいまだに脳裏に残っている。
都会の雑踏の中の「ひとり」は寂しいものだが、それをわかちあえば、幸せな時間になる。
なんかいい時代だったな。新宿もおもろかった。

今日も12時から18時まで営業。