煎茶を一服

今朝は少し寒い。一昨昨日九州から能登の家に着いたのが日付変更線を超えていた。
このあたりは海風が強いので、車はシャッター付きの車庫に入れる。みんな寝静まって
いたので、静かに入れ、上を見上げたら満天の星だった。北斗七星、白鳥座、銀河、さそり座・・・
知らない星がまるで、宇宙曼荼羅の花火大会のようだった。人が便利な生活を手に入れ、都会は
難攻不落の不夜城のように輝いているけど、いずれまた、人類が滅び、街の灯りが消えても、
宇宙のいとなみは、悠久のあゆみを続けていくのだろう。そんな思いがよぎった。

今朝は「燃えるゴミの日」。東京とは若干分別を異なるけど、なんとかなれてきた。
昨日のうちに、ごみを整理し、車庫に入れておいた。左手にゴミ袋、右手に釣り竿をもって、
65歩でゴミ箱、残り100歩歩いて海に竿をだす。潜在意識からめざめ、海の青、空の青
につつまれたような気持ちになる。渡り鳥らしい白い鳥が、荒い波間をゆうゆうと飛んでいく。
白秋のうたをおもいだす。

白鳥は 悲しからずや 海の青 空の青にも 染まず 漂う

毎朝、朝間詰めに165歩歩いて海に釣りにいく。
それから朝ごはんを食べ、晴耕雨哲な毎日。まだまだ掃除をしたり、絵を飾ったり、
本を整理したりする時間が多いけど、だいぶリズムができてきた。
今年から朝と夕方に食をとる。畑仕事などをすると腹が減る。原理原則にあまりこだわらない性格
なので、腹が減った時は、蕎麦を手繰りにいったり、魚料理を喰いにいったりする。
先週は日本海を眺めながらのイタメシや「シゲゾー」でランチ。
おなかがすかない時は、3時のおやつに煎茶とお菓子を食べる。お菓子も格別なこだわりがない。
一昨昨日まではお客さんにいただいた「ころ柿」をお茶請けにした。志賀町の特産物で「最勝柿」を
干し柿にしたものだ。「和菓子の原点」でもあるらしい。

昨日は星野村の煎茶を入れ、「利休さん」を食べた。お花の原田先生が住んだ山口の「宇部」の銘菓。
山田屋饅頭とおなじくらいの一口サイズで、煎茶のお茶請けにピッタリのお菓子。白餡と小豆餡の二種類がある。
今日は同じく山口の「ういろう」が茶箪笥の引き出しにかくしている。
「外郎」(ういろう)」というと、名古屋、を連想するけど、室町時代に中国から山口に伝わった。
「きれん製菓」のものは、甘味もおさえられ、小豆の味もあわくまろやか。

「家はもらぬほど、食は餓えぬほどにて足ることなり」(利休) 茶というのは「道」がつくと「生き方」
が問われてくる。