たぬきが晩酌・・?

夕べは、「オーボエとピアノの発表会」だった。今にも雨が降りそうだった
けど、立ち見がでそうなくらい満席だった。8年になるけど、8年前も大雨だったけど、
満席だった。お孫さんの雄姿を観ながらの美酒に酔うじいちゃんばあちゃんの幸福な
顔を昨日のことのように覚えている。身近に「音楽」があるというのは素敵なことだ。
8年前はまだこの世にいなかったかよちゃんの嫡男Tも、みなに礼をし、ピアノを奏でた。

先日、近くの焼き肉屋の女将が手をふりながら歩いてきた。
この人はぼくと同郷で、北九州の「黒崎」という、博多・小倉の次の3番目の街
で生まれそだった。ぼくも北九州に中学3年までいた。
時々、「こないだ、小倉駅のかしわうどんたべた。」とか門司の「ちゃんらー食べた」(ちゃんぽんとラーメンのあいのこ?)
とかローカルな話をする。ガラは悪い土地がらだけど、おもしろい人たちがあまたいて、全盛期は100万都市やった。

その女将が「うちのお客さんが天真庵の脇でタヌキを見たんですって・・」と目を丸くしてのたまうので・・
「ぼくがカウンターで晩酌していた後ろ姿じゃない?」と答えたら、「スマホで写真がのっていたの」
というので、「酔っぱらったぼくの背後霊が散歩している写真かな・・」と答えた。
きつねにつままれたような顔をしておられた。

「毎日晩酌をしているタヌキはいますか、タバコをふかしているキツネはいますか」
この文章は、「腸内細菌のベストバランスが病気にならない体をつくる」(佐々木淳・KKロングセラーズ)の
中の一節。腸内細菌がいい・・・・というのはなんとなくわかっている。でもなぜ?
と問われると「?」になる。この本は、目からウロコの本で、ぜひ読んでもらいたい一冊。とくに腸に
障害をもっている人におすすめ。「まじめに生きていこう」という矜持に満ちている。

一昨日、私が昔昔理事長をやらせていただいていた業界団体に加入してくれていた社長が蕎麦を手繰りにきた。
彼は昨年、大腸の手術をせまられていた。そんな悩みを酒場で、おなじく会員さんだった社長に話をしていたら、
その本を紹介され読んで、その中で紹介されている「酵素?」を飲み始めたら、腸内が整い、悪性ポリープが消え、
けっきょく手術もせずに完治し、ときどき天真庵で昼酒を飲みながら、蕎麦を手繰っていかれる。
世の中、「健康食ブーム」でテレビを見ても、そんなCMが氾濫していて、辟易とすることしきりの昨今。
ようは、「何が自分にいいか」を、自分なりに理解し、それ(商品なり生活パターン)を、自分流に「使いこなす」か、というのが肝心。

たぬきときつね・・・・人間っぽい動物で、田畑を荒らしたり、忌み嫌われる動物ではある。
でもこの星に住む動物で、「人間」ほど、「我」が強く自分勝手で、けっきょくこの星の
一番の害虫みたいな生き物だ、きっと。

月曜の朝は「卵かけごはん」