今日は「梅茶翁」でそば会。
昨日から「ペチカ」のワークショップをやっている。
全国津々浦々、スイッチひとつで冷暖房ができる暮らしになっている。
「一億総パリティー」な快適な暮らし。「総活躍」もおかしいけど、それって何?という感じ。
でも、想定外の大雨や台風や、いつどこで起きても「日常茶飯」な地震
で、ライフラインという「便利な暮らし」に「?」を感じる人が増えてきた。
だって、電気や水道がとまったら、体にたまっているうんこやしっこのいき場所がなくなるし、
命をつむいでいく「食」の台所が機能しなくなる。でも「みんなで、そんなことはない、と思えば、怖くない?」
今朝6時に志賀町の蟄居を出て、梅茶翁に向かう。能登の里山も紅葉している。NHKFMからは
「バロック音楽」が流れている。この世の「終わり」のような調べでもあるし、「終わりは始まり」
のような高揚感にも満ちている。ようは、「こころのおきどころ」が肝心。
7時に「マルガージェラート」の看板を目印にし、梅茶翁に到着。玄関横の畑に、6つのテント!
10日間のワークショップに、野営組が6組!
スゴイ!ちょっと前の「キャンプブーム」は、「住まう」ことと「キャンプする」ことは、
日常と非日常、都会と田舎くらい隔離されていた。でもよくよく考えてみると、家やマンションに住んで
いるといっても、その下には、「大地の布団」のように、地面があるわけだし、その上に「テント」か「家(マンション)」
といっても、目くそ鼻くそくらいの違いしかない。
朝飯をつくる。「おにぎり」と「味噌汁」。
最後の晩餐が「それ」になっても何の不足もない、くらい、美味い。
特に、空気のいい田舎の自然にふれながら、野鳥の声をBGMに喰らう「めし」
に勝るものはない。
10時から「ペチカ」の講習。無駄のない不思議な縁で「ペチカの作り方教室」に集まってくる人
たちの目が真剣。たぶん、明治維新の時に、外国に留学して、「これからの日本」を真剣に考えて
いた人たちの目も、そんな目をしたに違いない。
「ひと昔前の暮らし」に戻す、というのは、今はやりの「エコ」に適していることが多い。
でも、便利な生活を不便な生活に戻す、というのは、生活保護を受けている人が、生活保護を放棄
すつように、難しいことでもある。何といっても現代は忙しい。朝飯前どころか、朝飯を食うゆとりさへも失われているのだ。
でも今日、全国から集まった人らと、朝飯を食べ、同じ釜の「そば」を喰いながら、思ったことがある。
ひと昔前には、「結」(ゆい)といって、協力しながら米をつくったり、藁葺屋根をつくったり、能登では
冬の風よけの竹の防風をみなでつくった。そんな「協力し合う気持ち」というのが、日本人の「こころ」
の根底にずしっとあったような気がする。だから都会で便利な暮らしをしていた人が、田舎に移住し、
自分らでできる手仕事で古い家を改装(ねこも杓子もリノベーション、とかいっているけど、この言葉
はマスターベーションを連想させる。そんなペラッペラなことではない。生活をつくっていく手仕事)
し、畑を耕し、持続可能な暮らしを目指して汗をかきながら生きている。
畑を耕すことを知らず死んでいく人は「不耕な人」だ。
海で釣りをやらすに死んでいく人は「つれない人」だ。
自然にふれることなく死んでいく人は「不自然な人」だ。
蕎麦会を終え、車の中で「おぶせびと」を聴きながら、そんなことを「哲」した日。日日是好日。
長屋Live (2018年12月スケジュール)
5日(水) 国貞 雅子 ソロ LIVE !!<(_ _)>満席!!
演奏:国貞 雅子(歌・ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)
8日(土) 杉山千絵&大石 学 LIVE
演奏:杉山千絵(ヴォーカル)大石 学(ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)
22(土) ゆさそばライブ
演奏:ゆさ(ヴァイオリン)・しょうご(ピアノ)・津田りつ子(パーカッション)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(蕎麦・珈琲・付き)