♪たこ たこ たこの足

能登の天真庵がある集落は、船乗りさんたちがいる集落。
北前船がいききした海路の途中の港があり、そんなDNAをもった人
たちが住み着いた土地だ。海まで徒歩3分。
風が強い日は、波の音が聞こえる。

朝6時になると、目覚まし放送が流れる。災害の時なんかにも活躍する音源。
着メロ?ではないけど、さざえさんの曲が流れる。
♪みんなが笑ってる 今日もいい天気・・・・そこのメロディーが奏でられる。
雨の日も・・いい天気。

東京にいる時は、5時に起きて蕎麦を打つ。こちらでは、さざえさんに起こされ、
それからゴミをだし、そのまま海辺を散歩する。
ルアーでアオリイカなんかを狙いたくなるのだが、ぐっとがまんして、釣り場を
見つけながら、毎日一時間ほど近所の海を歩く。まだまだ家の片づけや、挨拶まわりなどに忙しい。

昨日は「たことり名人」のおじいちゃんがいた。腰まであるよな長靴をはいて、日本の竿(先に鉄のひっかかりがついている)を
もって、岸壁やテトラの足元をさぐっている。10分くらい傘さして(雨だった)見てる間に、二匹のたこをゲット。
思わず、ねつ造亀楽さんの♪たこたこ たこの足 を口づさんでいた。

近くに元は酒屋さんだったおじいちゃんがやっている個人商店がある。コンビニ
まで車で15分。だから近所のおばあちゃんたちの御用達便利商店。パン、豆腐、魚、肉、醤油、味噌・・
手書きで「甘酒」というポップも・・・おじいちゃんの手作りだろう。
甘酒をいただいて、近所の「棚田ビュースポット」で甘酒でかっぽれ、もとい一服。
スクールバスがこの駐車場にとまり、近所の小学生たちに「おはようございます」と挨拶された。
昔から厳しい自然の中で育つ「能登っこ」たちは、全国でもトップクラスの能力を身につけているらしい。

今読んでいる「ネイチャー フィックス」(自然が最高の脳をつくる  フローレンス・ウィリアムズ著)
を読むと、なんだかそのあたりのことが、なるほど、と腑に落ちる。