ただいま、マイクのテスト中・・

あああああああ・・・

能登の天真庵にさきほど到着。明日は年に二度の「粗大ごみ」の日。
倉庫の中にある家具をだすべく、二時間ほど汗をかいた。
なかなか身内が自分の家を片づける、というのは難儀な話である。

来る途中に福岡の妹から電話。「家の片づけをしているのだが、兄貴の荷物
の多さに閉口している。来月松の手入れをしに帰省する時、いるものはもってかえって」
とのこと。終活は年老いたジジババだけの問題ではない。あっという間に、みんなの問題になる。

能登の天真庵は、まだ音源がない。電気は北陸電力と契約したけど、CDもそれを鳴らすものも
持ってきていない。今日も虫のすだく、を酒肴に「宗玄」という珠洲の地酒を飲んでいる。
柚子胡椒を作成中のカミサンが「ブログを書いたら・・」とニヤリ。まだ回線の契約もしていないし・。。
と思っていたら、スマホをテーブルの上におき、PCを広げ、なんやらカチャカチャ・・・
「ちょっとやってみて」というので、メールを受信したら、この能登の志賀町のちゃぶ台の上に、
いろいろな手紙が届いた。「ワイハイ デザリング」とかいうサービスらしい。

東京にいて、「この字型人生」(朝はやく、地下鉄にのる。夜遅く地下鉄で帰る。断面図を見るとこの字になる?)
で終わる意味があるのか、考えさせられる。
電車も廃線になってる場所だけど、羽田から能登里山空港までわずか一時間。そこから乗り合いタクシーで2100円
で志賀町までくるぞ。
夕方、和倉温泉の加賀屋の隣の「総湯」(440円)に入ってきた。新宿から深夜バスでここまで7000円くらいでこれる。
新宿の「幽霊屋敷?」みたいなスナックでくだまいているより、健康的じゃない?

最近役所の人と、「街おこし」について毎日メールでやりとりしている。
ぼくはもう残り時間が少ないし、ここで「朝まずめに一時間釣りをして、梅茶翁やこれまで縁あるカフェから
注文があれば、珈琲豆を焙煎し、東京から客人があれば「能登の蕎麦手前」でもあり、暇な時は畑を耕し、
雨がふれば、ボーと里山里海を眺めながら本でも読む」ような暮らしをしようと思っていた。いっぱい税金も払ってきたので
(とくにたばこと酒)、年金でいっぱいもどってくる(そんなことはないので、酒はともかく、タバコはとくにやめたほうがいい)。

でも、都会と田舎を往復していて気付いた。「都会で暮らすか、田舎で暮らすか?」
ときめず、「都会も好き。田舎も好き。だから両方に住む」という選択肢もあり、これからは、そんなスタイルで
暮らす人がふえれば、日本はもっともっと豊かになる、と痛感している。またいろいろな人をまきこんで、いろいろな実験を
しようと思う。ときどきこのブログを読んでくれているらしい、幼馴染のスエクン(何やら党の国会議員)とも近々
飲みながら、このへんの話をしようと約束した。

高速で能登にくる途中、小布施を通る。北斎の天井画があるとこ。
昔から田舎の文化人は、自分の家をサロンにして、江戸から芸術家などを呼び、地元と江戸の文化交流をした。
そんな「自分だけでなく、その地に暮す人のため」に尽力した「土地」には、長いこと「文化」の残り香のようなものがある。

先週、成川さんがギターのライブをやってくれた。彼は2016年にできた「小布施日人」という映画の音楽をつくった。
東京からUターンして農業をやっている人。Iターンでギャラリーをやっている人。そんな「よそもの」を、適当な距離
であたたたく見守ってくれる地元の人・・・そんな物語に潜む人間模様を繊細なガットギターで成川さんが、つくったCDを
ききながら車を走らせた。うまくいえないけど、自動運転の時代の前に、誰か知らないヒト(カミ?)が運転してくれて
ここに導いてくれた、そんな気分になった。

テスト・・・にしては長くなったけど、そんな不思議な一日だった。虫の音が第九のようになってきた。
ぼくも明日は、大掃除と大工だ。おやすみなさい。感謝。

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