昨日は成川さんのギターのライブやった。二回目。
彼のCDをかけていると、「誰ですか?」という質問をよくうける。
♪古池やかわず飛び込む水の音
ではないけど、ギターの音の一滴が、こころに一瞬にして染み入る、静か
だけど、そんな心象心理の羽音みたいな不思議な感じ。
ライブできくと、その波動がもっと素直にこころに波紋を広げていく。
演奏の途中に誰かがお店の外イスに座っていた。やまね組の組長さん。
最初に成川さんがお店に蕎麦を手繰りにこられたとき、偶然ふたりは話が
あって、不思議な縁を紡いだ。昨日で二回目だけど、「無駄のない縁」で
繋がれているのをふたりとも感じているみたいだ。どちらも、超がつくほど
その道では研ぎ澄まされたアスリートみたいな音楽家。
鏡屋敷のように、何かが響きあった感がした。
昨日は初めてのお客さまがたくさんいたけど、その方たちもみな初めての感じがしない。
縁のある人とは、はやくもおそくもなく、あうべきときにあう、というのが自然の理だけど、
ひょっとしたら、会う前から、繋がっているのかもしれない。
今読みだした本の副題が「水と緑が脳をつくる・・・」翻訳本だけど、そのような本。
水は生命の源であるけど、人のおもい、感情を伝えていく重要な役割をもっている。
緑の意義を解せない人は、自分の人生を建築することができない。昭和の哲人・中村天風先生はかくかたりき。
この二か月、九州と能登と東京の三か所暮らしのようなあわただしい毎日だった。
でも田舎の豊かな自然は、何かわすれかていたメッセージや安らぎのような力を
与えてくれる。世の中も大きな分岐点を迎えている。大変な時代だけど、おもしろい時代でもある。
明後日からしばらく能登で暮らす。「寒山拾得美術館」はほぼできあがる。
虫がすだき、稲や柿など実りの秋だけど、冬支度の時でもある。
今日は日曜日なので16時閉店。それから柚子胡椒つくり。
明日の朝は「卵かけごはん」