ペシコ

フレンチ、はおごってもらっても食べない。
イタリアンも、ほとんど食べない。今回の「能登の梅仕事」
は、父親の調子が悪かったので、いけなかった。鬼のいぬまではないけど、
志賀町のおいしいと評判のイタリアンで梅林ガールズたちは舌鼓を打ったらしい。

島原に「ペシコ」というイタリアンがある。ここは例外的に何度も食べにいった。
地産地消そのものの井上シェフが、世界遺産になった地元や天草の山海の珍味を使って
やさしい日本的なイタリア料理をつくってくれる。昨年廃校になった地元の小学校でそば打ちを
やった時も、家族でそばを食べにきてくれた。「梅味噌」を初めて知ったのも、島原。

その「ペシコ」が8月5日に、新しい場所に移転する。そんな手紙がきた。
手書きで「井上家もみんな元気です」と威勢がいい。
「世界遺産になったので、島原にいってみよう、ボリボリ族」には、この店のよさは
わからないかもしれないが、九州にいくチャンスがあったら、「ペシコ」にぜひ、
というくらいおすすめのお店。

昨日は「梅仕事」。いろいろな人たちが、「梅ぼし、梅シロップ、梅酒、梅味噌」をつくりにきた。
味噌依頼の顔ぶれもいたので、やんちゃ娘の里帰りみたいに、「彼とはうまくいってるか?」とか「まだ別れないのか?」
とか大きくなった子供たちと、遊んだり・・・家の中心には、おいしい「食」と、「笑い」があればいい。

水上勉の「土を喰らう日々」を何度も読んでいる。昨日、梅仕事のところを読み直したら、
赤線がひいてあった。

「量産梅干しを買って、それでめしを喰っても充分うまいけど、手づくりの梅には、手をつくすだけの自分の歴史が、そこにまぶれついている」

さすが、京都の寺で「典座」として修行をした先輩のお言葉。重みがある。

これから「焙煎教室」  午後は「梅仕事」
明日は「ダメ中」 ダメ中のまいこ先生の実家に一昨年に遊びにいき、一泊させてもらった。
その時に「梅干し」とか「梅酒」用の容器を、やまのようにいただいて帰ってきた。まさかそれがこんなに大活躍
するとは、その時は知るよしもなかった。

「人は、手でつくることにおいて、はじめて自然の土と共にある。」(土を喰らう日々、から)

自然の神様がどうも近くにいてくれてるような、そんな香りを喰らう今日このごろ。天恩感謝。