一期一会

お茶などでよく使われる。昔ある大臣が「ぼく、イッキイッカイ、という言葉が大好きなんだ」
なんていってヒンシュクをかったことがあったけど、今の大臣とか総理とかいった連中は
。。。。?かわらないか・・・?なんかほんとうに、土壇場にきている感がある。
今日から6月。雨降って地かたまる。お国も土台をしっかりつくりなおさないとアカンね、ほんま。

昨日のお昼ころ、休みだけど仕込みをしていたら、お店の前を「おんなかっぽれ」にくるベッピンさん
に似たこがすました顔して通っていった。「よく似た人がいるもんだ」と思っていたら、20秒後に
「っちわ」と入ってきた。「なんだやっぱり君か」というと、「のれんがしまってあったけど、大石さん
のピアノの音が聴こえたので、いるんだ、と思って・・・」とのこと。

今月から押上からベネズエラに移住する「こーこちゃん」。南米ベネズエラは石油の産地だが、独裁者が
いて、政治も経済も渾沌としていて、治安の悪さも極限にきているらしい。そこに政府機関の応援隊として
志願していくことになった。先月は彼女の送別会をやった。「今時のわかいもん・・・」
と違い、ほんとうにエライ若いもんもいっぱいいる。親子以上に若いけど、自分が親だったら
こうやって笑っておくれるかしらん、と何度も自問自答した。
「いよいよ出発の時がきたので、ノリをもっていきます」といって、ノリを7袋買っていった。
「生きてかえってこいよ」とハグをして送り出した。

そこにまた珍客。のれんの入っているときに時々くるMくん。
「寒山拾得美術館に寒山拾得の絵を進呈したいのですが・・・」とのこと。
天真庵に「天真を愛す」という額が飾ってある。それも彼からいただいたものだ。
原田先生が宇部からお花を教えにきたきっかけも、梅林ガールズが結成されるきっかけも、
「ひょん」なことから彼の「はからい」だ。一期一会・・・妙なことから、いろいろいろなドラマ
が繰り広げられていく。
「神のはからい」レベルで、繋がっている、と感じるような出会いがある。なかなかわかり
にくいけど、どうせやったら、そんなレベルのこともこころから信じていきていきたい、と思う。

今日の夜は「墨交会」。京都工芸繊維大学の建築を卒業した人たちが集まり、先輩の
「白井晟一氏を忍ぶ」会でもある。今月は「原爆堂」の展覧会も始まる。
これも一期一会だ。白井研究所の白井昱磨さんと陶芸家の久保さんと同じ日に出会った。人生に「人生にこんな素敵な日があるんだ」という
信じられない20年ちょい前の話。能登の「寒山拾得美術館」にも、白井晟一さんの書や久保さんの作品が飾ってある。
「     

お店の捶撥(すいはつ)に、アジサイの「白鳥」(しらとり)が投げ入れてある。この季節にアジサイが似合う。
お茶の先輩が庭からもってきてくれたものだ。まこと白鳥が飛んでいるようだ。
妖艶でつまみどころのない花ではあるが、言葉ではつくせないものをもった花でもある。
今朝あじさいを季語にしたメールをいただいた。人にはいろいろな花の歴の引き出しもあるものだ。

白鳥は悲しからずや海の青 空の青にも 染まず 漂う  (白秋)

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