今日から「染めもん展」

今日から京都から河野夫妻が上京され「染めもん展」が開催される。
池袋時代から続いていて、かれこれ20年。ひょっとしたら、超えたかもなんばん。
2011年に旅立ったけど、「とむさん」こと野村富造さんというろうけつ染めを
やっているおっちゃんとひょんなことで縁をいただいて、今にいたっている。
「縁」とか「出会い」から、いろいろなコトがおき、お互いの人生にお金では
買えない「すてき物語」が紡がれていく。人生の妙味であり醍醐味である。

昨日は「焙煎塾」やった。先月押上から金沢文庫(そのあたり)に引っ越した
NUSUMIGUIのゆうまくんが弟子入りした。彼は蕎麦のお弟子さまでもある。
海が近いところに移住し、これからは本業の「ファッション」と、それを生かすための
「自然な暮らし」に磨きをかけるみたい。キャンプファイヤーをやりながら自分で焙煎した
珈琲をシェラカップかなんかに注いで飲む。なかなかいいもんだ。自分の車の中にも、
そんな道具がいつも入っている。ただし、蕎麦とかお茶とかを入れる機会が多いので、
なかなか野外で珈琲を飲む、という贅沢とはご無沙汰しているけど・・

天真庵流の珈琲の入れ方は、ポットではなく銅の鍋をつかって、
そうろうと抽出する。ポットよりそちらのほうが、水が流れ落ちる風が自然だと思い、
30年以上そうしている。でもそんなことが「!」とくるまでには、最低1000回、
毎日やって3年くらいはかかるのかもしれない、と最近思う。真剣にやってそのくらい
かもしれないので、「珈琲を楽しむ」だけでいい人は、ポットでぽーっと入れる
ほうがよろし。

お茶の入れ方の極意に昔から京都の茶人たちの間に伝えらてたものに、「ソビバビソビ」
というのがあんねん。これも口でいうたら簡単やけど、その境地にいたるのは、簡単ではない。
ぼくの珈琲は京都時代にある茶人に教えてもらった「ソビバビソビ」をヒントにしている。
これは、5年以上続けたお弟子様に伝えているもの。
♪ビビリバビリブー   そんな歌もあったっけ

煎茶の教室は今は休止しているけど、この教室も「飲むだけ」のお稽古が3年。
ほとんどの人がしびれを切らして、3年もたない。
でも石の上に三年ではないけど、単純なものほど奥が深い。
今日から始まる「染めもん展」のふたりの人生は、「染めもん」一色の人生。
「ひとつごと」をやりぬいた人の「生きる技」というのが作品に込められている。

染もん展

「京の染色工芸」 河野染色工芸スタジオの仕事

18(金)15~19時、19(土)・20(日)13~19時

26日(金)ギターライブ

演奏者:成川正憲(ギター)

19時開場 19時半開演

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