合鹿碗

能登にいくと柳田の温泉によくいく。そこに合鹿(ごうろく)という村がありそこで
発見された、高台(こうだい・おわんの足)が高いたっぷりした漆の器を合鹿碗という。

先週は、和倉温泉の加賀屋にいった。正確にいうと、加賀屋の別館にある美術館を訪ねた。
そこに合鹿碗の名人、いや漆の革命児みたいな人・角偉三郎美術館ができた。(かく いさぶろう)
1940年輪島生まれ、天才ははやく旅立たれ、2005年、65歳で天国に召された。

たまたま金沢の華人の紹介で、2003年に赤坂の料理屋でお会いしたことがある。
仕事がらいろんな漆の器を見てきたけど、彼の作品は次元が違っていた。
「これ手みたいなんがついてますが、どうやってつけるんですか?」とヤボな質問をした。
「ぼくは、手に直接漆をつけて、仕事をしています」と涼しい顔で答えられた、のが
印象的で、それが最初で最後の邂逅だった。

今日は「書の会」
この会のメンバーで天真庵の名刺とかチラシをつくってくれているあだっちゃんの母堂様が
先週昇華された。天真庵のHPのあかりちゃんのところをクリックすると、今作って
もらっている「寒山拾得美術館」の名刺のデザインがのっている(もうちょっと変更する)

いい人は、あちらに早く呼ばれ、大事な仕事が待っているのかしらん。
母堂様は、ときどきぶらり旅よろしく天真庵のカウンターにちょこんと座り、独酌を楽しまれた。
「おでん、熱燗、昔の女」ではないけど、古い日記をひとりで読むように、自伝の恋物語などを
静かに語ったりする姿がかっこよかった。久保さんの備前の徳利がお気にいりで、
斑唐津のぐいのみで、いつも3合あけた。
昔の恋の話、男と女の話・・・誰でも語れることできるけど、一人称の「が」ではなく、
映画や小説を読んでいるみたいに話にひきずられる、そんな次元の話が酒席でさらっと
語れるようになるのは、「色道」の最終章あたりにあるような気がする。

毎日のように新聞やテレビをよごしている「低級官僚のセクハラ云々(でんでんではないよ、うんぬん)」
とは次元が違うよね。キャバクラやガールズバーにいって「ぼくちゃん低級官僚。へそから上も下も最低・・ボリボリ」
いうような輩ばっかりやね、永田町も霞が関も。。
向島の芸者さんに教えてもらった都都逸がある。
♪かたく握った手と手の中に 今度あう日が書いてある
いいね。情報と交換にさわらせろ・・・その手で自分の頬をなぐりなさい。

明日は「おんなかっぽれ」
こうこちゃんがベネズエラに移住するので、明日は送別会。
生まれてくるのも奇跡だし、生きていくのも奇跡。そして死んでいくのもまた奇跡やね。