長屋で女史会

昨日は日曜日。
日曜日は4時に閉店し、それから「蕎麦打ち」と「寿司にぎり」の教室をやっている。
これまでは蕎麦を3年以上やって、免許皆伝のそばもんのみ入門を許していた。
でも、これから能登と東京の「二股暮らし」になり、あまりゆっくりもできないので、
「ぬき」もOKにして、「すし無門塾」にした。禅の言葉に「大道無門」なる言葉がある。
ほんとうに道を究めようと思ったら、門などはいらない、誰でもどこでも学べる、という
ような意味だろうか。

昨日は石川出身のかすみちゃんが中心に「仕込み」をした。
「卵焼き」を銅の卵焼き器で焼く。卵3つ、そばつゆ、砂糖適宜。
卵料理は「火加減料理」。毎日やって一年くらい続けると、プロのレベル
にいけると思う。

酢飯も自分でやる。米を洗い、「うめ星」を入れて炊く。鮨は「寿司ねた」に焦点が
あたりやすいけど、ほんとうは「しゃり」のほうがむしろポイント。
飯だいにうつす(ここもプロの技がある)、て、気骨のじいちゃん秘伝の黄金比で、酢
と砂糖と塩をまぜ、酢飯をつくる。それを「おひつ」に移して、しばし出番を待つ。

その後は、いわしをさばく。石川でとれたいわしを、石川産のかすみちゃんがさばく。
だいぶ出刃の使い方がうまくなった。「啐啄の機」とばかりに、
とっておきの「柳包丁」をだして、さしみの切り方を伝授。
「これまでのさしみは何だったのだろう」といった声を発した。
彼女のことだから、来週の日曜日あたりにかっぱ橋で、本焼きの柳を探しにいくかもなんばん。

その他、まぐろ、ほたて、かんぱち、しまあじなどを、柳で切ってもらった。
お茶でもお花でも、気持ちがのってきて「ぐん、とうまくなる」時がある。そんな
時にいい道具と巡り合うと、人生がかわってくる。道具は道を求めるものに具わるもんや。

手酢を片口に入れ、本わさびをさめ皮でおろし、自家製のガリも用意して、鮨会が始まる。
昨日は「開店記念日」で、近所に住む美人のお弟子様が「赤飯」をもってきてくれた。
それを久保さんの織部の笹皿にのせ、そこからスタート。出船入船の時に乾杯。
銘々皿、というのがあるけど、鮨会の時は、少し小さめの織部の四方皿に、自分でにぎった
寿司をのせる。しまあじを最初ににぎって織部にのせた。志野の豆皿に「かえし」を入れ、
そこにちょこんとすしを入れ、口に入れる。酒が進む進む。舟も前にすすむ。

能登の天真庵は、「義経の隠し舟」のすぐ近所。兄におわれ、奥州に逃げる前に
能登に住むわらび姫にあいにいった義経伝説のある場所。間違いなく義経が歩いた道

加能なら星になってもいざいかん きみ住む里山わらびの里     南九

これから「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」
火曜日が「英語でそば会」
木曜日が「おとこかっぽれ」