春眠暁を覚えず

漢文がチンプン漢文の人も高校時代の古典がきらいだった
人もしっている言葉。春寝むし・・の代表的な漢詩。

昨日はそんな代表的な漢詩を勉強した。
杜牧の詠んだ「江南の春」もやった。春になると必ず、二階の床の間に飾る。

千里鶯啼緑映紅水村山郭酒旗風南朝四百八十寺多少楼台煙雨中
せんりうぐいすないて・・・日本語になりやすい漢詩。一度読めると
ずっと読める。

もうひとつは、蘇軾の「春夜」
春宵(しゅんしょう)一刻(いっこく)直(あたい)千金(せんきん)

蘇軾は号を「蘇東坡」といい、豚の角煮「東坡肉・トンポーロ」の名ずけ親としても知られる。
長崎にしっぽく料理が渡ってき、各地に中華料理ができ、ラーメン屋にも角煮がのせられる
ようになったのも、蘇軾さまのおかげだ。まさに粗食の中に蘇軾さまだ。
檀一雄の名著「檀流クッキング」にも、「一生に一度くらい手間暇かけて東坡肉をつくってみよう」
と書いてある。アジア圏の人たちは、大事なお客さんのもてなしの中心に「豚」があった。

政治的にには失脚し、左遷され田舎のほうに追放されたはずなのに、書や詩を楽しみ、
粗食にも耐えた蘇軾。彼の生き方には「文人」の模範のような飄々たるものがある。
日本の文人たちにも影響を与えた人だ。「赤壁(せきへき)の賦(ふ)」をものし、文章家
としても名をはせた。

3月は別れの季節。親元を離れて遊学する人、転勤で海外にいく人・・・「いたる処に青山あり」
でいこう。漢詩には、ヒトが生きていく知恵みたいなものがいっぱいつまっている。
「一所不住」ふるさとから離れようが、違う国にいこうが、こころは繋がっているのだと思う。感謝。

今日は「タイムドメイン」
木曜日は「満つまめの会」 そったく珈琲塾

31日(土) 上原英里シャンソンライブ

演奏:上原英里 (唄・ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

4月28日(土) 「ソボブキ龜樂」

西尾賢(ピアノ/三味線など)・藤ノ木みか(歌/打楽器)・豆奴(おまけ)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

ねつ造伝統芸4代目家元を名乗る「西尾」さん。家系も歌もねつ造。
でもみんなを笑わせ、幸せにしてくれる。
公文書のねつ造とは、似て非なるものだ。日本という国は、どこまで落ちていくのだろうか・・

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