笑え・・・ヨガのコツ 上手に生きるコツ

昭和の哲人・中村天風先生は、ことあるごとに「笑え~」とのたまわれたそうだ。
ヨガを日本に紹介した人である。ヨガの根本には、「笑顔」があるらしい。

禅の世界にも「和顔施」というのがある。にこやかな笑顔で接し、やさしい言葉を
かけること。お金もかからないし、誰でもすぐできる。ところが長年いっしょに暮してきた家族
とか連れ合いに、「笑顔でやさしい言葉をかける」といっても、「無理」と思っている人が多い、と思う。

今は昔、「ネット21」というIT業界の中の「協同組合」があった。通産省が認可してくれた業界団体で、
100社以上が集まっていた。どうゆう因果か因縁か知らないが、ぼくが理事長をやらせていただいた。
昨日はそんな古い時代の社長がふたりカウンターに座り、酒を飲み、蕎麦を手繰っていかれた。

そのひとりが、「京都を旅して嵯峨野でひいたおみくじ」といって、大事にしておられるおみくじを見せてくれた。
まさに「和顔施」のことが書いてある。その社長は、それまで事業のこと、資金繰りのことなどに追われる日々で
「これが足りなかった」と思って、毎日笑顔の練習をしているらしい。
「悟りの瞬間」のような気がする。昔からそのようなことを「啐啄同時」とか「啐啄の機」とかいった。
小鳥が、卵をかかえ、卵の中のひながいよいよでてくる瞬間(啐)に、親鳥が外から卵のからをつつく(啄)。
禅林では、師家と弟子の関係のことをいう。師を見つけるのは、弟子の仕事であり、自分から能動的につつかないと、
何も生まれない、ちゅうことやね。

「笑顔」も「感謝」も、「つながる」、ということもみな、こころの中から自然に湧き出るような自噴の水
のようではいけないようだ。言葉だけでは、「火の用心」とおなじこっちゃ。

鳥たちは、親のまねをして、巣の中で羽ばたきの練習をする。「習」という字はそんな姿からきた漢字。
そして渡り鳥になって遠くへ飛んでいく日がくる。昔からそんな鳥のいく道を「雲路」(くもじ)といった。
月の動く道も同じ。月と雁の絵は、まさに日本人のこころの原風景かもなんばん。

今日は「満つまめの会」 目はほとんど見えないけど、まーくんの笑顔は、金メダルをあげたくなるような顔だ。

明日は「卵かけごはん」夜は「漢詩を詠む会」