げんげ・・・っていう魚を食べたことがあるだろうか?
最近ちょくちょく能登まで車ででかける。
ITをやっていたころ、提携先の会社が黒部にあった。
ので、そこの連中と立山連峰に登ったり、温泉にいったり、魚津で
蜃気楼を見たりすることがあった。お店の名前は忘れたけど、魚津の
駅前に地魚料理の居酒屋があった。大将は漁師のように元気で、自分で釣った魚や
地元の市場から調達した魚を手早く料理するのがウリのお店だった。
そこで、生まれて初めて「げんげ」という魚を食べた。深海魚で半魚人みたいな
不思議な顔していて、見た目はグロテスクなんだが、テンプラにすると、たんぱくで
なんともいえない上品な味わいがある。誰が名付けたか知らないが、「下の下」
という雑魚のしっぽ以下のような名前なんだが、味は断然「名前勝ち」してる魚。
土曜日のライブは「月と亀楽団」。LUNAが不思議な芸人と面白楽団をつくって
やってきた。珈琲を飲みながら、談論の中で「能登」の話をしたら、それにまつわる話
からその日の演目があまたでてきた。ひとつが「げんげの唄」。
いろいろな街を旅する彼らは、旅でであった「もの」や「こと」や「人」を
写真に収めるように脳裏に焼き付け、三味線・ピアノ・太鼓・オルゴリン・ボントリオン
などを使って、曲をつける。
「糠味噌」「越前くらげ」「たことおじさん」「げんげ」・・・
持ち歌の中の半分以上が「日本海側」をテーマにしたものだった。
言葉ではつくせないが、間といい、詩といい、笑いのペートスが天才的で、天真庵
始まって以来の終始抱腹絶倒で、カウンターに立っていたら倒れそうだったので、イスに
座って聞かせてもらった。一番目立っていた「豆奴」さんのルーツは金沢で、おじいさんは大道芸人
さんだったそうだ。そのDNAが作り出した「きんたまの唄」は、NHKでは放映できないけど、
「人間ドラマ」そのものである。
今日は「英語でそば会」
年越しそばの注文や、「自分で打つ」のスケジュールがうまってきた。師走であります。
あとふたつ素敵なライブがあります。「間」とか「ひびき」とか「ゆらぎ」とか、非日常の世界
に時々ふれると、いいよ。
16日(土) ゆさそばライブ
演奏:ゆさ(ヴァイオリン)・しょうこ(ピアノ)・津田りつ子(パーカッション)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(蕎麦・珈琲 付き)
23日(土・祭) 国貞 雅子 ソロ LIVE
演奏:国貞 雅子(歌・ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)