黒まぐろが飛んできた。

だんだん冬型の気候になってきた。日本海側ではチラホラ雪マークも見えてきたらしい。
来週は能登に「梅の剪定」にいく。昨日は車やさんに電話して、スタッドレスのタイヤを
注文した。

昨日はその能登の能登町に移り住んだお弟子様からシビコが届いた。黒マグロの幼魚を
能登ではそう呼ぶらしい。さっそく出刃を用意して、解体ショ-(満つまめが終わり、お茶のお稽古までの
わずかな時間でやったので、誰も見ていないワンマンショー)。
おなかには、食べたばかりのアジ2尾まるごと入っていた。はらわたや骨は、ブリ大根ならぬ黒マグロ大根にした。
生姜とそばの甘汁と酒をたっぷり入れて炊く。酒のあまり?をぬる燗にして、さしみを3切れ・・・・止まらなく
なりそうなので、近所の知り合いにおすそわけ。みんな@能登病になりそうなくらい美味い!

夜は無茶しぃの会。女性のお弟子さまが5人集まって、茶櫃点前をやった。お茶は星野村の煎茶。お菓子は松露饅頭。
掛け軸は「江南の春」。あまりに風情があったので、南島原から連れてきた吉田屋の酒を煎茶碗に入れ、談論を風発。
昔の文人墨客たちは、そのように軸や茶碗を愛で、花や自然を愛し、茶も愛し、お酒も人も愛しながら生きていた。
それにひきかえ、なんでも便利になった昨今だけど、「ほんもの」といえるようなものが稀有な時代になったものだ。

島原、東京、能登で定期的に煎茶の会をやるようになった。知り合いが多く、茶人や風流な人の多い金沢でも来年から
お茶の教室をやるようなそんな動きになってきた。スクワットを毎朝しながら、「がんばる」と老体に鞭打つ毎日。感謝。