この世はすべて次代送り

先週農業をやっている旧友がそばを手繰りにきた。
どうやら軌道にのった農業法人を後輩に託して、次のことをやるらしい。
人生いろいろだ。ぼくの誕生日に「おめでとうメール」がきたので、返事に
「麦の家、をめざすようなこと考えてみたらどうだ」みたいな返信をした。

比叡山のふもとに「麦の家」がある。松井浄蓮さんが始めた。
最近古本屋で、彼の本を見つけた。

・・・(略)・・人生においては「次代送り」の喜びというものが大切。果物の樹を一本植える
にしても石を家のまわりや田圃のふちにおきにしても、先祖の行跡を考え、子孫の末を思い、
数百年ののちの夢までみつつ工夫しているなどということは、土の上に生活の根をおくものでなければ
能(あた)わぬことである。(浄蓮)

都会で暮らしていく未来には、ぜったいにつかめない「哲」である。

昨日大石学さんから新しいCDが届いた。「雨の音」。。。?なんやらそんなタイトルのソロピアノアルバム。
どんどん新しい曲ができてくる、ようだ。海賊と呼ばれた男、出光佐三翁の随筆に「自噴の水」というのがある。
人生は短い。人にいわれてやるのではなく、自分の本心良心の奥底から湧いてくるような感動を大事にしたい。
そんな意味だったように思う。昨日このCDをかけていたら、バタバタとお客さんがそばを手繰りにやってこられたので、
この一枚で開店から閉店を過ごした。今朝蕎麦を打ちをしながら聴いたら、みんないい曲だ。
「自噴の水」でいきたいもんだ。感謝。

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