梅ジュースが猛暑を吹き飛ばす

ラジオの天気予報によると、しばらく猛暑が続くらしい。
床下収納に昨年つくった能登梅のシロップがあり、一年ぶりにあけた。
さすがに風通しがいいので、常温でも問題なく、蕎麦をばんばん打って
汗をかいた体に気持ちのいい清風よろしく、すーっと染み渡る。
味噌も古い建物の天真庵の床下に収納庫をつくっているので、重宝している。
マンション暮らしも便利だけど、日本人の昔からの知恵袋生活をだいぶカットされた生活になる。

昨日は、暑い中、かっぱ橋まで歩いていった。すぐ近くから「上野松坂屋行き」にのり、
菊谷橋で降りるといいのだが、ほとんど歩いていくことが多い。
そもそも家を出る時に、「かっぱ橋にいこう」などと計画をたてて玄関を出ない。
近くの骨董屋があいていたら、ひやかしに声をかけ、錦糸町までぶらぶら歩いて、それから電車にのり、
いろいろなところを徘徊する日もあれば、途中で踵をかえして、浅草経由でかっぱ橋にいったりする。

昨日はそんなわけでかっぱ橋をぶらぶらし、近くのブックオフで、古本を買った。
最近能登に毎年通っているので、松本清張の「ゼロの焦点」を260円で買って、
いきつけのカフェ(そんなかっこいいところではない。仏壇店が並ぶ街の角にあるやきそばや)
で、やきそば(それしかない。普通盛り400円。大盛500円)で普通盛りとビール(スーパードライ500円)
を注文し、その本を読んだ。クーラーもきいていない、老夫婦が営むこのカフェ?が昔から大好きで、
ここで本を読んだりしていると、新しい発想がわいたりする、そんな大事な場所でもある。

ゼロの焦点の舞台北陸で、時代は戦後の昭和。そのころ上野から金沢まで夜行で10時間かかっていた。
かみさんのおばあちゃんは、昭和のはじめに輪島から新橋まで夜行で3日かけてきた、という話をしていた。
今は新幹線で2時間半で金沢までいくし、車で7時間も走れば能登にいく。もっとはやくいきたければ、羽田から
40分で能登里山空港にいく時代である。でもマンション暮らし同様、便利なことを手にいれる裏には、
置き忘れたものも多い。

今日は「インヨガ」。チカ先生が産休に入るので、今日でしばらくお休み。
ピンチヒッターで、かすみちゃんが、ときどき「ゆるゆるヨガ」をやってくれる予定。