いい包丁を持つと家が栄える

水木と「梅仕事」やった。今朝は朝から雨。
昔読んだ梅の本の帯にこんなのがある。樹木希林さんの文だ。

宿福(しゅくふく)の梅笑い

六月の梅の実は収穫をひかえて雨を待つ。
梅の実が熟すころに降る雨だから梅雨というのか。
母親の腹の中で最後の仕上げを待つ子供のように、
まだこわばっている梅には、一度、二度、三度ばかりの雨が要る。
・・・・(略)からだいっぱいに福を宿した梅と感応する姿は
まことにけっこう。宿福の梅笑い、とでもいおうか。

彼女のナレーションが素敵な映画「人生フルーツ」をまた見たくなった。

昨日は梅仕事の後、家で酒を飲みながら「有次」の本を読んだ。
京都の老舗の包丁や。京都では料亭やすしやに限らず、中華屋さんカフェやイタリアンのシャフ
たちや主婦にも昔からファンが多い
店主の話にこんなのがある。

「おおげさにいうたら、ええ鋼(はがね)の包丁は人の性格をも一変させるような作品や。
ずぼらな性格の人が、よい包丁を使うことによって、お世話をするのんを好きになる。
お世話をしてやることにより、道具が喜んで役にたてくれるんで、余計にまたお世話したくなる。
そんな姿を見て育つ子供たちは、素直でええ子に育つことになりますわ、方程式でいくと」

「お世話」いうのがいい。砥石はいるわね。

今日は「インヨガ」。

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