昨日はゴールデンウィーク最後の日曜日。
ひさしぶりに、恵那から仙人さんが里に下りてきて、蕎麦を手繰りにこられた。
「お土産」といって、ふきみそをくれた。「40年ぶりに、この人と再会した」
といって、とある音楽家といっしょだ。名刺がわりに、「こんな作曲をしています」
といってCDを手渡された。「宮崎」と書いてある。
再生してみると、♪ブクブクブク・・・・・と不思議な地球交響曲みたいな不思議な
音楽。でもなんだか懐かしいような、旧友との再会を祝っているようなそんな音だ。
とある宮崎の甕つくりで焼酎をつくっている蔵の、甕の中で焼酎が熟成していく「音」を
特殊なマイクを自作してひろった、とのこと。確かに酒を飲む、ということは、体の細胞
の中にまで、その甕の中の一滴一滴を旅させることで、自分の体の中でもそのブクブク・・・
という音と共鳴しながら、音楽を奏でているのかもしれない、と悟った。
半世紀近く毎日のように酒を飲んでいるけど、そんなことをはじめて考えた。
「音楽」とか「芸術」というのは、一瞬にして、人生をかえたり、また、その一瞬で
終わっていく刹那がよろし。不思議な「縁」ではあるが、その蔵の焼酎は、毎年
友達がおくってくれるので、ぼくの体の中には、同じ音楽が流れている、きっと。
「日曜蕎麦大学」が終わってから、「普茶の会」。
昨日はベルギーから音楽家たちが、やってきた。
東京や名古屋、台北とかでツアーをやっている人たち。
そのひとりが、音楽家の奥さまで精神科医をやっていて、日本の味噌
に興味があるらしく、手前味噌を、焼き味噌にしたり、鴨味噌や、仙人さまが
つくった吹き味噌を出したら、えらく感動され、「ベルギーで味噌つくりを
やってくれませんか」と真剣におくに話しかけていた。いいかもなんばん。
仙人さまがやってこられる日は、「みな根っこが繋がっている」を感じるようなことが多い。
その音楽家たちと、焼酎の音楽家も、深い縁があることを知る。時空を越えて、
繋がっている「こと」が、よくわかった。
今日はこれから「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」
明日は「漢文を読もうかい」 日々是好日に感謝。