冬から夏がきたような

そんな気分。お店の珈琲も、アイスが半分近くなってきた感じ。

昨日は「タイムドメインの会」。関西のメーカーで円筒形の不思議な形をした「ヨシイナイン」
というので、いろいろな音楽を聴きながら、持ち寄ったお酒や酒肴を楽しみながら、嗜好の調和を
しながら、時を過ごす。簡単にいえばそんな会。

江戸時代の煎茶の会。というのも、「文人」とよばれる人たちの中で、お茶やお茶うけを楽しみ、
その後は簡単なつまみで酒を飲みながら談論風発する、というような会だった、らしい。
陶芸家が「どや、この急須?」とかいって、新作の茶器を披露する。絵かきが「丸山公園の桜書いてきたで」と
床の間に新しい軸をかける。「かぎぜんのおひがしを買ってきました」とお客さん。それをお茶うけに、宇治茶を
真新しい急須で入れて、みなで楽しむ。そんな会だったらしい。肩肘はることもなし、作法も無手勝手流。そのあと
も「流れ」で、酒を飲んでもよし、飯を食ってもよし・・・

お茶の盛んなところといえば、京都と負けないくらい金沢はすごい。なんやらいう加賀の殿様が偉かった。
偉い人がでたところは、その後も文化が継承されていく。
昨日は金沢にいってきました、という女子からお土産に珍しい菓子をいただいた。「風の音」とか「森の声」(反対か、
あさっての名前かも)、そんな風雅な名前のお菓子。
本日はその石川の能登に移りすんだ蕎麦のお弟子さまが、煎茶を習いにやってこられる。
「お手前の手順」がなんだらかんだら、以上に「真髄」のほうを重視するタイプの女子なので、能登の潮騒が
聞こえる縁側かなんかで、自然と一体になるようなイメージでお茶会をやってみたいと思っている。日々是好日。