昨日、あだちくんが、テーブルをもってきてくれた。
洗張り屋さんからもらった洗張り用の板をつかって、「煎茶&普茶料理用」
につくってもらった。ちょうちょうもうまくはめ込んであって、いい感じだ。
さっそく、あだちくんと煎茶会。「お手前なんてわかりません」というので「無手勝手流でかまわぬ」
といって、自作の机の正面に正座してもらい、長崎は雲仙の煎茶を、久保さんの斑唐津の煎茶椀に
いれ、石川の「愛香菓」をお茶うけにして、一服。あだちくんの産地は、佐世保。白井晟一さん
の設計した親和銀合があるところ。木工家のあだちくんはもちろん白井さんのファンで帰郷すると
親和銀行にいくらしい。彼がてがける下町の古民家の再生カフェなどは、どこもみな煎茶を飲みたく
なるような空間が多い。
午後に煎茶の先輩の南甫さんが蕎麦を手繰りにやってきた。ちょうどお店がごったがえしていたので「
二階に新しい煎茶机があるので見てみて」といって、見ていただく。
しばらくして降りてこられ、「酒が飲みたくなる机」とのたまった。彼は5月9日から始まる「漢詩を詠むかい」の先生。杜甫が大好きで、そんなお茶名になった。楽しみな新講座。
一段落してポストを見ると、筆文字で丁寧に書かれた書簡が入っている。先日煎茶に入門してきた建築家のF氏。
中に二枚の和紙に彼の筆で書いた「茶会図」と「道具」のことがみごとに描かれていた。お抹茶の「裏」でだいぶ研鑽
をされているので、煎茶はすぐに横に卒業するだろうと踏んでいたけど、「来月からもよろしく」と結ばれていた。
彼も白井晟一さんの後輩にあたり、佐世保の親和銀行には何度も足を運び、毎年2回、天真庵で「白井晟一さんをしのぶ会」
のような蕎麦会をやってくれる不思議な人だ。
そんなわけで、昨日も「よき煎茶日和な好日」だった。今日の夜は「インヨガ」。