長(おさ)が、味噌つくりにきた。10年目になる。
ちょうど、10年前に、「このへんに住みたいんス!このへん、やばいっすね!」と
若者がそばを手繰りにきた。
運よく、お店から100mくらいの長屋が空いていて、いっしょに大家さんに交渉にいった。
「貧乏くさい恰好してこいよ」といったけど、自分がつくった洋服を着てきた。
ぼくと同じくらいの大家さんには、それの良さがわからなかったと見えて、風呂付で二階建ての家が
5万くらいで借りられた。
今では、大人気の「osakentaro」ブランドの原点。
5年くらい前に、モデルのようなカミさんをもらった。彼女の実家に挨拶にいく時に「とらやの羊羹とかをもっていくんだよ」
と老婆心さながらアドバイスをしたけど、馬耳東風で「東京バナナ」をもっていったらしい。
万事がそんな感じで、少し天然ではあるけど、このアパレル不況の中にあっても、万事順風で、まっすぐ突き進んでいる感じがする。
今は世田谷に住んでいて、今年はじめてなので「あけおめです」といって入ってきた。
味噌つくりが終わって、清算する時に、「のり」と「能登塩」を買ったので、「ぼんごのおにぎらず」
と作り方と、妹がおくってくれた「もち米」を少しあげて、「サンゲタン」の作り方を伝授した。
うれしそうに「あざっす」といって、帰っていった。
土鍋に半合もち米(ふたりぶん)をいれ、骨付き鶏適宜に水を7合いれ、ニンニク一かけらを入れて、強火で炊く。
クコの実とかあれば、いれてもいいけど、朝鮮人参は高いし、ほとんどがニセモノなのでいれない。
冷蔵庫にあまった野菜があれば、いれてもOK牧場。20分たって、おかゆのようになったら、「塩」で
味を調える。
今は、日本人のほうが強いけど、昔は韓国ボクサーが圧倒的に強かった。
それは、「サンゲタン」を減量中に食べていて、日本では知られてなかった。
ヨネクラボクシングジムの最初の世界チャンピオンの柴田さんに直接聞いた話なので、信ぴょう性が高い。
今日も味噌つくり。フランスからやってきた君が、つくりにくる。
先週「宮沢賢治」にあいに花巻にいっているので、「雨ニモ負ケズ・・・」の精神でやってくるに違いない。
宮沢賢治や、法華経が、やたらと身近なものに感じられるようになった。世界が混とんとする中で、日本の
役割の重要性がクローズアップされている感が強い。ひょっとして、このあたりが、世界を救うカギになるかもなんばん。感謝。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ